新学期が始まり、そろそろ中間レポートを作成しなければならない…という学生の皆さんも多いのではないでしょうか。🌸
中学や高校では、読書感想文や意見文など、自分が思ったこと・考えたことを書く機会はありましたが、大学に入ると、他者の文章を引用する機会が増えます。📚💻
他者の文章を引用するときは、しっかりと出典を示す必要がありますね。出典を示さないで引用すると、「剽窃(ひょうせつ)」になってしまい、単位が取れなかったり、最悪の場合は退学することになってしまいます。😱
「剽窃(ひょうせつ)」にならないように、参考文献・引用文献を示せるようになりましょう!
ここでは、
佐渡島紗織・坂本麻裕子・大野真澄編著(2015)「レポート・論文をさらによくする「書き直し」ガイド─大学生・大学院生のための自己点検法29─」大修館書店, pp.110-114
を参考にして、文献別の出典の示し方を確認したいと思います。
★本を引用する場合📖
基本は、この書き方です☟
著者名(発行年)『本のタイトル』出版社
例) 坂本喜代子(2017)『対話的コミュニケーションが生まれる国語』溪水社
翻訳者がいる場合はこう☟
著者名(発行年)訳者名+訳『本のタイトル』出版社
例) ケネス・J・ガーゲン(2004)東村知子訳『あなたへの社会構成主義』ナカニシヤ出版
本の著者が何人もいて、そのある章(や節)を引用した場合☟
著者名(発行年)「引用箇所のタイトル」編者or編著者or著者名+編or編著or著『本のタイトル』出版社、pp.〇-〇
例) 春原憲一郎(1999)「新しい流れを見据える」古川ちかし・春原憲一郎・富谷玲子著『増補改訂版 日本語教育─激動の10年と今後の展望─』アルク、pp.2-8
★論文を引用する場合📄
著者名(発行年)「論文のタイトル」『論文掲載雑誌のタイトル』第〇号、pp.〇-〇
例) 細川英雄(2016)「「ことばの市民」になる教育へ─自己・他者・そして社会の外国語学習─」『総合政策研究』第52号、pp.87-89
★新聞を引用する場合📰
著者名(発行年月日)「記事のタイトル」『〇〇新聞』〇刊、〇-〇面
例) 灰原一郎(2014年11月6日)「オンデマンド授業の推進」『水山地域新聞』夕刊、17-18面
新聞記事の著者名が不明の場合☟
「記事のタイトル」(発行年月日)『〇〇新聞』〇刊、〇-〇面
例) 「ひょうごの医療─コロナ禍を生きる─」(2021年5月9日)『神戸新聞』朝刊、7面
★インターネット上の文献を引用する場合💻📱
提供機関名(あれば提供年)「タイトル」URL (閲覧した年月日)
例) 文化庁「2019年〜2021年における「国際交流年」」https://www.bunka.go.jp/seisaku/kokusaibunka/koryunen/index.html(2021年5月9日閲覧)
インターネット上の文献は、どんな人でも書いて投稿できるので、信頼できる情報かどうか確認してから引用することが大切ですね。
基本的には、上記にあるような情報を不足のないようにしっかり記すことが大切です。
「、」を使うのか「,」を使うのか等の細かい決まりは、大学や学部、授業、雑誌によって異なるので、事前に確認してくださいね。